◆冬でもカビは発生するの?
気温・湿度ともに低い冬の時期はカビが生えないと思われがちですが実は冬でも梅雨時期と同じくらいカビが発生しています。その最大の原因は、結露です。
冬は暖房で暖められた室内と外気の差が大きく結露が発生します。暖かい室内温度の中で発生する結露はカビにとって温度・湿度ともに繁殖する最適の環境といえます。結露では、長期にわたって徐々にカビを発育させますので、カビ対策は湿度の高い梅雨時期だけではなく、実は一年中対策が必要といえます。
カビ対策は風通し
カビ対策で一番大事なのは「風通し」です。
風通しを良くすることで、室内に空気が流れ湿気も流され一か所に溜まらなくなる為、カビが発生しにくい環境にしてくれます。昔の木造家屋であれば家自体の風通しが良く、湿気がたまりにくい構造だった為、カビも発生しにくい環境でした。しかし今の住宅は、気密性が非常に高くなったことにより通気性を失い、室内と外の温度差が大きくなり結露ができやすくなってしまったことで逆にカビが繁殖しやすい環境を作っています。
家全体の風通しを良くし、また雨戸や二重サッシにするなど、外と中の温度差をできるだけ小さくすることで結露のできにくい環境にすることが大事です。