アウトドアだけでなく、通勤・通学にもリュックを使用する人が増えています。
リュックには、収納できる量が大きいことや両手が空くことなどさまざまなメリットがあります。しかし、リュックに密着している背中がどうしてもムレてしまうというデメリットもあります。
特に、梅雨時や夏場は汗をかきやすく、リュックについた汗のニオイに悩まれている方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、夏場のリュックによる汗対策についてご紹介していきます。ぜひご覧ください。
暑い日はリュックで汗やムレが気になる!
梅雨や夏は、湿度や気温が高く何もしていなくても汗をかいてしまいがちです。そして、大抵は脇・背中など特定の場所の汗が気になりませんか?
実は、わたしたち人間は、発汗量が部位ごとに異なっています。
腕や足などの抹消部よりも、胸や背中といった体幹部分のほうが発汗量は多いのです。特に、脊柱近辺は汗の量が多くなります。
リュックは汗をかきやすい背中に面しているため、どうしてもムレやすくなってしまうのです。
人が1日にかく汗の量は?
人は1日にどれくらいの汗をかいているかご存じでしょうか。
実は、1日に約600mlの汗をかくと言われています。
500mlのペットボトルよりも多いことをイメージすると分かりやすいかもしれません。夏場に運動をして多量の汗をかく場合には、さらに発汗量は増え、1時間に2Lほどの汗をかくとも言われています。
汗をかく理由のひとつに体温調整があります。カラダを守る重要な機能ですので、止めようと思って止めるなど、自力でコントロールすることはできません。このために、リュックを背負ったときにかく汗を無くすことは難しいでしょう。
しかし、汗や汗のニオイといった悩みからリュックを背負わなくなってしまうと不便なことも増えますよね。するリュックを使っていても少しでも快適に夏を過ごせるようにしっかり対策していきましょう。
汗をかくとニオイがするのはどうして?
汗をかくメカニズム
汗を出す汗腺はエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。
エクリン汗腺
ほぼ全身に分布している汗腺です。
その役割は、主に体温調整です。いわゆる運動したり、暑い中にいたりするときに出る汗のことです。分泌される汗の成分はほぼ水分で構成されています。そのため、無味無臭で、無色です。
アポクリン汗腺
身体の中の、限られた場所に存在する汗腺です。特に、ワキの下に多く分布し、それ以外だと乳輪、へその周囲などに存在することがあります。
その役割は、ニオイを発する汗をかくことで、仲間同士の確認や異性を惹きつけるためのフェロモンのような役割です。分泌される汗は、脂質やたんぱく質などのニオイのもととなる成分を多く含んでいます。
そのため、少し粘り気があり、色は白く濁っており、時間がたつとニオイが出ることがあります。
ワキガ体質と呼ばれる人の原因も、アポクリン汗腺から分泌される汗に含まれるたんぱく質などの成分を細菌が分解したときに発生するニオイと言われています。
汗が臭う原因
ニオイの原因は実は「菌」
汗は自体は、無臭です。
それでは、なぜニオイが発生してしまうのでしょうか。
実は、汗のニオイの原因は「菌」によるものです。
皮膚にはもともと常在菌が存在しています。また、皮脂や垢といった汚れも気づかない間に溜まっているのです。
皮脂や垢が付着している状態で汗が分泌されると、時間とともに汗が混ざり合います。そうすると、常在菌はエサとしてその成分を分解します。このときにニオイが発生するのです。
ニオイが発生すると、衣服やリュックに染みついてしまうこともあります。暑い夏にもリュックを使用する場合には、ニオイ対策は必須ですが発汗自体をやや抑えることはできても完全にコントロールすることは難しいため、菌を抑える対策も併せて行っていくことをオススメします。
常在菌や角質はカラダに悪いもの、とは限らない
そもそも常在菌や角質はわたしたちの健康を保ってくれる存在です。以下に簡単に役割についてご紹介します。
常在菌:皮膚を弱酸性に保つことで外的ストレスから皮膚を保護する役割
角質 :外部刺激から肌や体を守る「バリア機能」
肌内部の水分を保つ「保湿機能」
大切なのはバランスを保つことです。
常在菌が増えすぎたり、古い角質や垢がたまりすぎたりすると、ニオイや肌トラブルにつながってしまいます。しかし、過度に清潔さを追求しすぎても肌トラブルにつながる可能性もあることも理解しましょう。
引用元:東京医療保健大学「皮膚の常在細菌について」
それでは具体的に汗と汗のニオイ対策についてご紹介します。
対策① 発汗を抑える
通気性の良いリュックを使う
背中とリュックが密着していると、背中の熱を逃がすことができずに余計に汗をかきやすくなります。以下のような通気性を向上させるための工夫が施されたリュックも数多く販売されていますのでそういったリュックを選ぶようにしましょう。
- 背中が当たる部分の素材にメッシュを採用
- 背中とリュックの密着する面積を減らすために、背中の部分に溝のある形状を採用
- 背中とリュックを密着させないために、リュックを湾曲させ、背中とリュックの間にメッシュ生地を1枚挟む形状を採用
通気性が良くなるグッズを使用する
今あるリュックをそのまま使いたい場合の発汗を抑える方法のひとつに、背中とリュックの間の通気性を良くするグッズを使用する対策があります。
リュックに取り付けるグッズになるため、サイズや材質は身体に合っているかなど確認してから購入されるのがオススメです。
制汗剤で汗を抑える
制汗剤で汗を抑える方法です。
無香~清涼感のある香りのついた商品もありますので、好みに合わせて使用するのが良いでしょう。
ハンディ扇風機で涼しさアップ
持ち運びが便利なハンディ扇風機などを使用し、風を当てることで体温の上昇を軽減させ、汗を抑えることにつながります。
特に空気が滞留し、熱気が籠りやすい場所などではより効果を感じられるでしょう。
対策② リュックをこまめにお手入れする
わたしたちは毎日お風呂で身体を洗うことができるので、汗や汚れも基本的にはその日のうちにキレイに落とすことができます。
しかし、毎日使っているリュックについては、頻繁に洗濯をするのはなかなか難しいことです。ただリュックの背面部にも、その日かいた汗や汚れ、菌などが付着しています。そのままにしてしまうと、ニオイの原因となってしまいます。
定期的に洗うことができない代わりに、日々の除菌対策でニオイの原因となる雑菌の活動を抑制することが大切です。
日々のお手入れ:使った後はこまめに除菌する
帰宅してリュックを下ろしたら、忘れないようにすぐに除菌する習慣を身につけましょう。毎日使用するモノだからこそ、お手入れも毎日行ってください。
除菌+消臭効果や防臭効果のある除菌スプレーを使用することで、1度の手間でニオイだけでなく、ニオイの根本にまでアプローチすることができます。
除菌に効果的な安定型次亜塩酸ナトリウムとは?
リュックの汗のニオイは、汗や皮脂などの汚れを分解しようとする菌が原因です。
そのため、ニオイ対策としてはニオイそのものへの消臭効果だけでなく、以下の3つが効果的となりま菌の活性を抑制する除菌効果
- 菌が住みにくい環境にする抗菌効果
- ニオイの発生を防止する防臭効果
安定型次亜塩素酸ナトリウムは、除菌・消臭・抗菌・防臭効果を兼ね備えている除菌成分のため、リュックのニオイ対策にも効果が期待できます。安定型次亜塩素酸ナトリウムについて詳細が気になる方は以下のリンクからご覧ください。
→「安定型次亜塩素酸ナトリウムの効果は?安全性や使い方について」
数ある安定型次亜塩素酸ナトリウムを使用した除菌スプレーの中でも、ナノクロシステムが販売する「i-cloco(イークロコ)」がオススメです。
i-clocoについて
i-clocoの強み
①赤ちゃんやペットがいるご家庭にも使える100%食品添加物由来の除菌成分を配合
②生活空間に潜む99%ウイルス・菌・カビを除菌
③玄関、リビング、キッチン、クローゼットなどに幅広く使用可能
掲載実績も多数!
2021/02/15発売:『ひよこクラブ 2021年3月号』
2020/12/25発売:『anan』2231号
2020/11/25発行:『Poco’ce』12月号
その理由のひとつとして、第三者機関による効果・安全性の実証実験をしっかりと行っていることが挙げられます。
残念ながら、市場に出回るすべての除菌製品が実証実験を行っているわけではありません。除菌製品は、目に見えないウイルス・菌などにアプローチするため、効果が目に見えてわかりにくい部分があります。そのため、本来であればきちんと除菌の効果を実験によって明らかにする必要があると考えます。
ナノクロシステムでは、「ホンモノ」にこだわった製品づくりをしているため、実証実験の概要や結果なども公開しています。
「i-cloco」について詳細が気になる方は以下のリンクからご覧ください。
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※安定型次亜塩素酸ナトリウムには、金属の腐食作用が多少あります。念のため、金属部分への直接の使用は控えるようにしましょう。布に安定型次亜塩素酸ナトリウムをスプレーしてから拭きあげてください。心配な方は、目立たない場所で試してからご使用になることをオススメします。
定期的なお手入れ:洗濯した際は、しっかり乾燥させる
リュックを洗濯をした場合には、内部に水分が残らないようにしっかりと乾燥させてください。内部に水分が残っているとカビの原因になってしまう可能性があります。
また、リュックの洗濯・乾燥方法はタグやメーカーの取り扱い情報を確認してから行うようにしてください。ムリに水気を切ろうと捻じったり、ゴシゴシとタオルで拭いたりするとリュックの繊維が傷ついてしまう場合があります。優しく丁寧に扱いましょう。
乾燥方法は、風通しの良い日陰に、リュックを逆さまにして干してください。
このとき、リュックを本来の形状通りにピンチなどで止めておくことで、型崩れ防止やリュック内部を早く乾燥させることにつながります。
リュックのニオイ対策に関してよくある質問
汗が染みついたリュックを放置しておくとどうなりますか?
リュックの成分に汗が染みこみ、いわゆる塩がふいてシミになる可能性があります。 また、すでに汗が染みついているリュックには、基本的に雑菌も付着していると考えてください。汗の成分や汚れは雑菌を繁殖させる手助けをしてしまい、ニオイの発生にもつながります。一度、雑菌が繁殖しニオイが発生してしまうと、不衛生なことはもちろん、洗ってもなかなかニオイが落ちにくくなります。 シミの発生や雑菌の繁殖を防ぐためにも、日ごろからお手入れをする習慣をつけましょう。
リュックは洗濯後、部屋干しでも大丈夫ですか?
部屋干しでも構いません。ただし、しっかりリュックの中身を乾燥させることが大切です。部屋干しは、湿度が高い、風通しが良くないなどの環境になりやすいため、なかなか乾燥しにくい可能性もあります。ご自宅の環境やリュックの取り扱い情報を確認し、除湿器やサーキュレーターを使用するなどの対策を取ることも考えておくとよいでしょう。
まとめ
リュックのニオイ対策についてご紹介しました。
毎日の通学・通勤に欠かせない存在となってきているリュックをより快適に使うためには、日々のお手入れが大切です。
汗のニオイが発生してからではなく、発生する前の防臭抗菌を。暑くなる夏に向けて行ってみてはいかがでしょうか。