クローゼットや押し入れを開けたときに、中からカビのニオイがしたことはありませんか?
クローゼットや押し入れは1年中カビが繁殖しやすい条件が整っています。そのため、梅雨時はもちろん、日ごろからカビの対策が必要です。
本コラムでは、クローゼットや押し入れにカビが生える原因や、その対策についてご紹介します。
クローゼット・押し入れを開けたらカビが…!
そもそも、家の中でカビが生えやすい場所といえば、まずはお風呂の黒カビを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。このような水回りはカビの繁殖しやすいスポットとして間違いありません。
ですが、閉め切っていることが多い押し入れ・クローゼットもカビの繁殖しやすいスポットのひとつです。
押入れ・クローゼットにカビが発生するとどうなる?
クローゼットや押し入れにカビが発生するとどのようなことが起きるのかご紹介します。
まず、最も分かりやすいのがニオイの発生です。独特の嫌なニオイがしたら、カビが生えている可能性が高いと考えてください。カビが生えてしまうと、以下のようなことも発生しやすくなります。
- クローゼットや押し入れの壁や扉などあちこちにカビが繁殖する
- クローゼットや押し入れにしまってある布団や衣類などの他のモノにもカビが繁殖する
- 長期間、大量にカビの胞子を吸い込むことで、気管支炎などの健康被害につながる
カビは不快だったり、見た目に良くなかったりするだけでなく、健康被害につながることもあります。そのため、カビの生える原因を知って、しっかり対策をすることが大切です。
クローゼット・押し入れにカビができる原因
カビが発生しやすい環境・条件とは
まずカビには発生・繁殖しやすい3つの条件があります。
・70%以上の高い湿度
カビは高い湿度を好みます。湿度60%以上で活発に動き出し、80%以上になると一気に繁殖します。水気がなかなか切れない場所や、空気の動きがない場所などは特に湿度が高くなりやすい環境といえます。
・20~30℃の高めの気温
ヒトも過ごしやすい高めの気温が最もカビが活発に繁殖します。そのため、気温において対策することは難しいといえます。
・ホコリ、食べカス、汚れなどの栄養分がある
わたしたちヒトと異なり、カビにとってはさまざまなものが栄養分になります。食べカスはもちろん、ホコリ、汚れ、ヒトの垢、髪の毛、プラスチックや塗料などあらゆるものがカビのエサになってしまいます。
クローゼット・押し入れにおけるカビの発生原因
クローゼットや押し入れは、カビの発生しやすい3つの条件が当てはまっています。
クローゼットや押し入れ内部の気温・湿度
クローゼットや押し入れは普段閉め切った状態であることが多く、空気が滞留しています。特に、内部にモノを詰め込んでいる場合にはより通気性が悪くなってしまいがちです。そのため、高温・高湿度が保たれやすい環境です。
また、脱いだ服や、さっきまで使用してたの布団をすぐにクローゼットや押し入れにしまってはいませんか?
1日中着ていた服や、一晩中寝ていた布団には、汗(水分)が染み込んでいますから、押入れ・クローゼットのような場所にしまうことで、より湿度が上がってしまいます。
クローゼットや押し入れ内部にあるカビの栄養分
クローゼットや押し入れ内部には、さまざまなモノを収納していますよね。衣服や布団についた汚れや汗、皮脂などの成分やそれ以外のモノにもホコリなどのゴミが付着している可能性もあります。基本は閉め切っているため、通気性が悪いことも、ホコリが溜まりやすい環境が作られやすい一つの原因です。
さまざまなモノを収納しているクローゼットや押し入れは、カビにとってはエサに困らない場所と言えるでしょう。
よって、クローゼットや押し入れのカビ対策のひとつとして「収納」方法を見直すことも必要になってきます。すぐにできるポイントもあるので、ぜひご覧ください。
クローゼット・押し入れ収納のポイント
カビ対策にもなる「収納」のポイントを3つご紹介します。
布団・衣類はすぐにしまわない
布団をすぐにしまっていけない理由
人は寝ている間におよそ350~500mlもの汗をかくと言われています。この量はコップ1杯~ペットボトル1本分ほどです。
それだけの量の汗を吸い込んでいる布団をすぐにしまうと、押し入れのカビにもつながりますし、雑菌も繁殖しやすく、布団自体の衛生上もよくありません。また、枕も同様です。
朝起きたら、しっかり干して水分を飛ばしてからしまいましょう。
布団自体のニオイが気になる方は、別のコラムで詳しくご紹介していますので、以下のリンクからご覧ください。
→「布団の臭いが気になる!なかなか洗えない布団を清潔に保つ方法」
衣類をすぐにしまわない理由
1日中着ていた服でも、上着や毎回洗うことができない衣類は、ハンガーにかけてすぐにクローゼットにしまってしまうことがあるかもしれません。
しかし、拭くには汗・皮脂・汚れなどが付着している可能性がありますし、また梅雨の時期には雨に濡れてしまうということもあります。そのまましまってしまうと、クローゼット内部の湿度が上がり、カビだけでなく雑菌の繁殖にもつながってしまい、より嫌なニオイの発生原因を増やしてしまうことも。
1日着た服は、帰宅後にホコリや汚れを落とした後、次の日になるまでは室内に干して乾燥させるのがオススメです。
通気性を良くする
クローゼットや押し入れにモノを詰め込みすぎると、内部の通気性が悪くなってしまいます。そうすると、湿度、カビの胞子や雑菌、ホコリなども溜まりやすくなります。
衣替えや模様替えのときなどに、クローゼットや押し入れのモノを整理整頓するのもひとつの手です。収納ケースなども使用して、空気の通り道を確保するように工夫してみましょう。
収納物の配置を変える
特にクローゼットや押し入れの下部、床に近い部分は湿気やホコリが溜まりやすいことからカビが生えやすいと言えます。
そのため、収納する際に、モノを床に直置きするのは避けましょう。
床とモノとの間に通り道を作るために、すのこを敷いたり、キャスター付きの収納ボックスに収納したりしてください。
クローゼット・押し入れのカビ防止対策!
換気をする
最も簡単にすぐにできる対策が、換気をすることです。
定期的に、毎日換気を行うことで、湿気やカビの胞子などをクローゼットや押し入れの外に逃がすことができます。
特に梅雨時や1階だったり、日当たりが悪かったりと湿気が溜まりやすい場所の場合には、扇風機やサーキュレーターなどを利用して、クローゼットや押し入れの内部全体の空気を入れ替えるとより効果的です。
こまめに掃除する
カビが生える条件のひとつであるカビの栄養分を取り除くためには、掃除が大切です。定期的にクローゼットや押し入れの内部のモノを取り出して掃除することで、内部にカビが生えていないか確認することができます。
掃除のことを考えると、収納はキャスター付きの収納ボックスを使うと、より使い勝手がよいかもしれません。
除湿剤を置く
どうしても湿気が溜まりやすい場所には除湿剤を置くことで湿気対策をすることができます。
湿気は下に溜まりやすいので、床に設置するのが良いでしょう。
一旦設置すると、効果が切れたタイミングでの交換を忘れてしまうこともあるかもしれません。定期的に掃除を行って、除菌剤についても確認をしてください。
クローゼット・押し入れ内部を除菌・防カビ作用のある製品を置く
本コラムの中で、何度かカビ以外の雑菌についても言及してきました。
クローゼットや押し入れに収納する衣類・布団・枕などには皮脂や雑菌などが付着している可能性があるため、カビ対策だけでなく、除菌も行うとより衛生的です。二酸化塩素という除菌成分には防カビ作用+ウイルス・菌の除菌・抗菌作用があり、一石二鳥の効果が期待できるので、本コラムでご紹介します。
カビを抑制する二酸化塩素
二酸化塩素とは、強い酸化力をもち、食材の洗浄殺菌、工場冷却水の水処理浄水場、プール、食品工場などでウイルス、菌の殺菌剤として世界中で広く使われている除菌成分です。
希釈することで、使用用途に合った濃度に調整して使用します。強力な除菌成分であるため、安全基準として、日本では室内濃度指針値(社団法人日本二酸化塩素工業会自主基準値)0.01ppmが目安とされています。二酸化塩素を使用した防カビ・除菌製品を選ぶ際にはその安全性を確認してください。
二酸化塩素についての詳細は別のコラムで紹介しています。気になる方は以下のコラムからご覧ください。
→「除菌成分の二酸化塩素の効果は?メリットやデメリットなどまとめました」
二酸化塩素を使用したクローゼット・押し入れへの防カビ・除菌製品は、ナノクロシステム株式会社が販売している「エア・アンチウイルス 置き型タイプ」がオススメです。
エア・アンチウイルス 置き型タイプとは
エア・アンチウイルスシリーズの強み
- 全国1200以上の施設での採用実績、海外14か国での販売実績
- 密閉空間に浮遊する99%ウイルス・菌・カビを除菌
- 置き型タイプは使用用途に合わせた3WAYの使い方が可能
エア・アンチウイルスシリーズは掲載実績も多数!
- 週刊新潮 12/24号
- オレンジページ 3/17号
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置き型タイプはクローゼット・押し入れにも使いやすい3WAYの使い方ができる製品です。ハンガーラックにかけることも、床に置いておくこともできるため、場所を選びません。
「エア・アンチウイルス 置き型タイプ」が気になる方は以下のリンクからご覧ください。
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もしクローゼット・押し入れにカビが発生したら?
カビが発生しているのを発見したときの対処法についてもご紹介します。
まずは、カビの色が白カビか黒カビかを確認してください。また、収納しているものをすべて出しましょう。それらにもカビが繁殖していないか確認すると良いでしょう。
白カビの場合
白カビは比較的簡単に除去することができます。消毒用エタノールで除菌しましょう。
【準備する物】
- 消毒用エタノールを入れたスプレーボトル
- 清潔な雑巾などの布
- マスク
- 手袋(肌が弱い方)
【手順】
- カビの胞子が舞ってしまうかもしれないため窓を開けて換気をしてマスクを着ける
- 収納しているものをすべて外に出す
- エタノールをカビの部分に十分に吹きかけて湿らせる
- そのまま浸透するまで放置する
- 雑巾などの布で乾拭きをする
- しっかり乾燥させる
黒カビの場合
お風呂などにもよく見られる黒カビは根がしつこく残るため除去するのはかなり大変です。塩素系漂白剤を使用します。
ただし、クローゼットや押し入れで使用すると、傷んだり色落ちしたりする場合があります。いきなり使用するのではなく、目立たない箇所で確認をし、気になるようなら酸素系漂白剤を使用してください。
【準備する物】
- 塩素系漂白剤か酸素系漂白剤
- マスク
- 手袋
- 清潔な雑巾などの布
【手順】
- 必ず換気をしてマスクを着ける
- 収納しているものをすべて外に出す
- 漂白剤をカビの部分に吹きかける
- 固く絞った雑巾などの布で水拭きをし、漂白剤をしっかり拭き取る
- しっかり乾燥させる
注意点としては、カビを見つけても掃除機で吸おうとしないでください。目には見えませんが、カビの胞子が掃除機の排気によって部屋中に飛散してしまいます。
ここまでカビが発生した場合の対処法をご紹介しましたが、手間や労力がかかってしまうことが分かりますよね。そのため、日ごろからの防カビ対策をしていくことが大切です。
クローゼット・押し入れのカビ防止に関してよくある質問
クローゼットや押し入れを開けた時に臭うのはカビが原因ですか?
主に臭うのはカビのニオイであることが多いです。カビは墨汁や、泥・土のようなニオイが特徴です。しかし、その他にも、収納されているモノに付着しているニオイや、ホコリ臭い・湿気臭いというようにさまざまなニオイが原因となっていることもあります。
壁に付着したカビは濡れた雑巾では効果はありませんか?
濡れた雑巾で目に見えるカビは拭き取ることが可能かもしれませんが、壁の小さな凹凸などにカビが入り込んでいる場合があります。そのため、エタノールでカビを除菌することがオススメです。
まとめ
クローゼットや押し入れのカビ臭い原因と対策についてご紹介しました。
クローゼットや押し入れは、設置場所やその性質上、家庭内のカビが生えやすい場所のひとつと言えます。
一度、カビが生えてしまうと除去するのは大変です。収納方法や掃除の頻度などを見直し、必要であれば防カビ製品も利用しましょう。「カビが生えた後」ではなく、「カビが生える前」の対策をぜひ実践してください。